Time is 〇〇〇.
卒業してからもう2週間も経った。
未だに涙が出てこないのはきっと、不安定な春の天気のせいだと思う。
よく、「天国でまた会おう」というフレーズを映画やドラマで耳にするけれど、それは、約束されているのだろうか。もし、約束されていないのなら、それは、ただ単に気休めの言葉としてしか認識されなくなってしまう。
人間に天国があるのなら、動物にも天国があってほしい。
絶滅危惧種という最悪なカテゴリーに分類された動物は、いったいどれだけ人間を怨むんだろう。
もう、絶滅してしまった動物、いや絶滅させられた動物は、いったい人間をどんな存在として認知しているのだろう。
「私は何も関わっていません。動物を痛めつけるなんてしたことないし、私は動物を愛しています。きっと動物も私を愛しています。だから、私は動物に怨まれていません。」
なんて言わせない。
この人間が支配する世界にいる以上、関わっているんだよ。
あなたの立っている地面は、元々は動物や昆虫がいたに違いない。
そこをコンクリートで埋めて、地形を変えて、ぶっ潰して、あなたは立っている。
いきている動物を無残に殺して、バラバラにして、それを食べて、あなたは生きている。
これは、僕だってそうだ。
もし、神様が人間と絶滅した動物、どちらを天国に招くか選択を迫られたら。
たくさんの幸せに溺れて、いつしか幸せさえ見出せなくなった人間と。
幸せを追い求め、人間に刃向かいながらも、懸命に生きていた動物と。
どちらを、選ぶだろう。
僕は、きっとジコク行きだ。
だから、人間に天国があるようなら、動物にも天国があって欲しい。
人間にしか分からない苦しみや悲しさは、計り知れない。
けれど、人間にしか分からない幸せや愛も、計り知れないはずだ。
ちっぽけな幸せも、噛みしめて、味わって生きていこうよ、後悔する前に。
もうしてしまったんなら、もう、後悔しないように。
ちっぽけな幸せも、愛も、噛みしめて、味わって生きていこうよ。