時間と時
時間が全てを産んでく。
そして、枯らせる
いつも同じ時の流れに心が病んじゃいそうだよ。
人生の気だるさっていうのは、こういう事を言うんだろうね。
時間はとても不便だ
捕まえられない雨のよう
止まらない風のよう
悲しさが、溢れ出す。途方もない怒りを溶かしながら、ゆっくりと。
あの人は石の枕で寝ている。ふかふかの枕を差し出すと、ゆっくりと首を横に降る。
私にはこれで十分です、と、語るような目で僕を見つめる。
医者がいるのは病人ですよ、と、心の中に言ってくる。
たまに僕は独りになって考える。どうして神様は僕らを作ったんだろう、と。
ぼくは分からない、きっといつまでも分からない。
そうして、いつもと同じの時が流れ、時間が削れていく。
夢の中でまたあの人に出会であう。
今度は僕の番ですね。
ふと、時間が止まった。
僕は、ゆっくり床についた。涙を、1滴、ながしながら。