sizukanasoraの日記

16歳です。ふと思った事を書こうと思います。ご一読いただければ光栄です。

擦り切れてく 148 と 33

 学校では、真近となった卒業式の練習が忙しく行われている。

 

 

早い………。あまりにも……早い。

 

時は戻り、3年前。そう、あの卒業式の日だ。

桜はまるで僕らを見送るかのように配置され、咲いていた。校庭の真ん中に立つ楠にクラスメイトの女子は集まって、これでもかくらいに写真を撮っていた。男子は、先生と喋ったり仲間たちと馬鹿騒ぎしたり、もちろん写真もたくさん撮っていた。

 

懐かしいなぁ……

 

あの日からもう3年が過ぎてしまった。なんて早いんだろう。今日さえ、まだあの日のように感じるのに。まだ、あの頃の笑い声やクラスメイトの無邪気な笑顔が、鮮明に、手に取るように思い描けるのに。同時に、忘れてしまったことも多いと実感させられて何か、辛い。

 

 

 

 

 

卒業式まであと7日になった。土日を抜いて、学校にいる時間はたったの33時間になった。

 

また桜は僕らを出迎えてくれるだろうか。あったかい笑顔で、最後の言葉になるかもしれない言葉を、僕は、その日素直に言えるだろうか。寂しいけれど、悲しいけれど言うんだろうなー………本当はそんな言葉は、誰にもしたくは無いけれど。

 

悲しみにさいなまれながら

僕の148時間と33時間は擦り切れていく

そう、あまりにも早く………擦り切れていく。